人間との関係

日本国内で販売されているクマスプレーを比較

 野外でクマに遭遇した際に身を守る手段として「クマスプレー」が効果的です。本記事では、日本国内で販売されているクマスプレーの特徴を解説します。

記事の内容

クマスプレーの特徴

・日本で販売されているクマスプレーを比較

クマスプレーとは

※イメージ

 クマスプレーは、登山などでクマに遭遇した際に身を守るため使用される用具です。主成分は唐辛子由来のカプサイシンで、これを高濃度に含んだ刺激性の液体を噴射します。使用すると霧状に広がり、最大で7〜10メートル程度の距離まで届きます。噴霧を浴びたクマは、目や鼻、喉に強烈な刺激と痛みを感じ、接近をやめて退散する効果があります。銃器とは異なり致命傷を与えるものではなく、「非致死的」な防御手段として位置づけられています。

日本で販売されているクマスプレー

Counter Assalt

引用:Counter Assalt HPより

 Counter Assalt(カウンターアサルト)はアメリカのモンタナ州で開発されたクマスプレーです。ハイキング、キャンプ、狩猟などのアウトドア時にヒグマ・アメリカクロクマ・ホッキョクグマ・ピューマなどの動物と遭遇した時の安全確保のために設定されています。

 最大12m(40フィート)の射程があり、噴射時間は約8秒と長く、高濃度のカプサイシン(2%)が含まれています。米国環境保護庁(EPA)に初めて登録されたクマスプレーであり、効果と安全性の両面で評価されています。ナイロン製ホルスターによりベルトやバックパックに装着でき、携行性も優れています。

  • 高濃度ペッパースプレー
  • 噴射距離:約12m(約40フィート)
  • 噴射時間:約8秒
  • ハイキング、キャンプ、狩猟などのアウトドアでの安全のために設計

Frontiersman(フロンティアーズマン)

引用:Frontiersman HPより

 Frontiersman(フロンティアーズマン)は、アメリカの安全用品メーカー SABRE(セイバー)社 が展開するブランドです。SABREは1975年に設立され、本社はミズーリ州セントルイスにあります。警察や軍、一般向けに防犯スプレーを製造しており、その技術をもとに野外用のベアスプレー「Frontiersman」を開発しました。EPA(米国環境保護庁)に登録された高強度タイプで、北米のハイカーやレンジャーに広く使われています。

マックス ベアスプレー

  • 噴射距離:約12m
  • 噴射時間:約6〜7秒
  • 内容量:234ml
  • サイズ:縦22cm、直径5.3cm

熊一目散

引用:バイオ科学工業 公式HPより引用

 熊一目散(くまいちもくさん)は、徳島県のバイオ科学株式会社が、クマ研究の専門家と共同で開発した国産のクマスプレーです。登山やキャンプ、里山での作業などの際、クマと遭遇した場合の「最後の手段」として安全を守ることを目的されています。

 約10mの射程があり、噴射時間は約10秒と長く、強力なカプサイシン成分がクマ類の突進を抑止します。公式サイトでは使用方法が丁寧に解説されており、風向きの確認や安全クリップの扱い方など、誤噴射防止のポイントも詳しく説明されています。また、実際に操作感を確認できる練習用スプレーも用意されており、初めての人でも安心して備えることができます。

  • 噴射距離:約10m
  • 噴射時間:約10秒
  • 内容量:280ml
  • サイズ:縦20.5cm、直径5cm
  • 本体重量:248g
  • 製造国:日本製
  • 使用期限:製造から5年間

日本国内のクマスプレーの誤射事例  クマスプレーは、クマに遭遇した際に用いる非致死的な防御用具で、カプサイシンを霧状に噴射して接近を防ぎます。正しく使えば効果的ですが、...